商品ファンドは、米国ではマネージド・フューチャーズと呼ばれCTA(コモディティ・トレーディング・アドバイザーズ)という先物取引を行う運用担当者が運用をするポートフォリオを言います。
商品ファンドの運用戦略はトレンド・フォロー戦略とアービットラージ戦略に分かれますが、主流はトレンドフォロー戦略です。これは、運用担当者が日中の相場の中で収益を積み上げていく運用手法で、オーバーナイトで戦略は取らないためリスクは限定的となります。
アービットラージ戦略とは、同種の商品先物の国内外の価格スプレッドを拾っていく運用手法で、低リスクです。取引所間のタイムラグスプレッドが主な投資機会となります。商品ファンドは、株式や債券など他の運用商品との相関関係が低く、上下するタイミングが、中長期で見ると大きくことなるため、株式や債券、ヘッジファンドへの投資に同時に投資を行えば、安定したパフォーマンスが得られます。
商品投資は、ポートフォリオの分散効果を大いに助ける役割を持ったプロダクトと言えます。このような、特徴を持つ商品ファンドをポートフォリオに加えることにより、株式市場や金利に大きく左右されないポートフォリオが構築できる事となります。